内容：Splash January/February号　

記事題名：Swimming Smart 「What being a scholastic all American really means」

USA Swimmingでは毎年Scholastic All-Americansというリストを発表しています。Scholasticというのですから、勉強に関係するとは思っていましたが、Splashにその選考基準が記載されていましたのでご紹介したいと思います。

Scholastic All-Americansは高校生スイマーを対象とした制度で、学校の成績GPA (Grade Point Average)が3.5以上で、全米選手権、US Open、Speedoチャンピオンシップシリーズ、身体障害者選手権、オープンウォーター選手権等に個人種目で出場した選手が対象になるそうです。

学校の成績ですが、アメリカの高校の成績は、A・B・C・D・Eで付けられています。Aを4ポイント、Bを3ポイント、Cを２ポイント、Dを1ポイント、Eを0ポイントとして成績を数字で表し、その数字を平均したものがGPAになります。したがってGPA3.5というのは、日本の5段階評価だと4と5が半分ずつくらいの成績にあたります。でもこちらの評価は絶対値評価ですので、しっかり勉強すれば良い成績が取れるようになっています。

そのGPAが4の場合100ポイント、3.95の場合95ポイントとなっており、以下0.05毎に５ポイントずつ下がっていきGPA3.5で50ポイントの得点となります。

また、水泳の成績については、各大会での順位によりポイントが付きます。1位の場合100ポイント、2位で99ポイント、3位が98ポイントで以下50位の51ポイントとなっており、51位以降は25ポイントの配分になっています。

大会には重み付けがあって、オリンピックや世界選手権等の世界大会の選考会や全米選手権は1.5倍。US Openは1.25倍、Speedoのチャンピオンシップシリーズは１倍、身体障害者選手権とオープンウォーター選手権は0.75倍となっているようです。

上記の学校成績と水泳の成績でのポイントを加算して、Scholastic All-Americanの総合順位を決めます。2003-2004のScholastic All-Americansは男子290人と女子483名が表彰されました、男子トップは254ポイントを獲得したオハイオ州のKevin Nead選手で、女子トップは271.5を獲得したバージニア州のKate Ziegler

選手です。Kate Ziegler選手のGPAは3.81で、夏の全米選手権1500Frで優勝しています。当時16歳で1500Frを16:22.03で泳いでいるすごい選手です。

ちなみの勝の場合、US Openで116.25ポイントありますが、GPAの方が対象外ですのでもっと勉強を頑張らないといけないようです。