| 2004. 3.12-13 Michigan HS State Championships |
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日時：2004年 3月12日(予選）13日（決勝）
内容：Michigan HS State Championships
場所：Donald B. Canham Natatorium (University of Michigan)
いよいよ今期の高校水泳シーズン最後を締めくくるState大会がやってきました。State大会はDivision1とDivision2に別れて行われます。勝の通うPioneer HSはDivision1になります。Division1とDivision2は生徒数で区分され、全校生徒が1441人以上になるとDivision1になります。ミシガン州の高校は全部で212あるそうで、丁度半分の106校がDivision1になるとのことです。今回の大会は、Michigan High School Athletic Associationが主催で、入場料は予選・決勝とも$6/人でプログラムは各$5でした。
State大会での勝の出場種目は最終的に200Fr、100Fr、200Frリレー、４００Ｆｒリレーとなりました。大会は予選・決勝とも3時間半ほどで行われますが、200Frは2番目の競技で、100Frは7番目、9番目に200Frリレーで最後の12番目に400Frリレーとなります。インターバルは少ないですが、これまでの大会で競技間隔の短さに慣れてきたたようです。
勝は前日の木曜日の練習後に、チームで揃ってバリカンで丸刈りし、その晩家で髪の毛を剃りこみました。これで少しは抵抗が減ると思いますが、ゴーグルのゴムがずれないか心配です。
勝の最初の種目200Frは出場選手は46人で6ヒートに分かれての予選です。この中から上位16人が残り、翌日のA決勝もしくはB決勝に出場となります。勝は最終6組の4コースで泳ぎましたが、これまでの記録より0.94ベストの1:41.31(23.20-24.97-26.43-26.71)を出すことが出来ました。2位の選手は昨年のState大会でも2位となったSteven Bowling選手で、1:42.41と1秒以上の差があります。
続いての100Frは43人が出場。勝は5組の4コースで泳ぎ、これもベストの47.17(22.75-24.42)でしたが、最終組で泳いだAdam Schmitt選手の46.13に次ぐ2位です。200Frも100Frも予選順位はエントリータイムの順位と同じになりました。
次の200FrリレーのPioneer HSのエントリーは、1:29.31で5番目のタイムです。この種目は勝以外の3選手がタイムを大きく上げ、1:27.09とエントリータイムより2秒以上速い大ベストでした。予選順位は3番になります。
最後の400Frリレーは3:17.20で9番目のタイムでしたが、これまた全員がベストタイムで泳ぎ、エントリータイムを5秒以上短縮する3:12.10で予選トップとなりました。
ここ一番で力を出すアメリカの選手の力には脱帽です。これは頭をスキンヘッドにした効果なんでしょうか？
State大会は各種目の順位でポイントが配分され、チーム優勝も競います。今回の予選結果が決勝結果とした場合、Pioneer HSの得点は251点で2位、1位は268点のHolland HSとなるようです。Pioneer HSは2年連続State Championになっていますが、今年はちょっと厳しそうです。
一夜明けて決勝の日が来ました。予選・決勝とも12時より始まりますが、応援席の確保のため父兄は8時前から入り口の前に並んでいます。昨日の金曜日もミシガン大学のプールの観客席1200席は満席でしたが、決勝はさらにいっぱいの観客で、観客席の階段や通路まで人で埋まり身動きが出来ないほどでした。
競技開始前から応援席では、State標準をカットできなかった選手や父兄が応援を繰り広げています。会場内は乗りの良い音楽が流れていますが、なつかしのYMCAが流れると、観客席の人が立ち上がり、あのYMCAのポーズをして盛り上がっていました。
Pioneer HSも、「PHS! PHS! PHS! PHS!・・・」やチームカラーの「パープル! ホワイト！パープル！ホワイト！」等の声援を送っていました。写真のように P I O N E E R のTシャツを着て、チームの選手も応援しています。ちなみに P: Bill RIchardson, I: Ian Mcllwaineのお兄さん, O: Eric Parker, N: Andrew Ferrara, E: Scott Stalling, E: Sean Plunkett, R: Nick Lundholmです。
大会はいつものように国歌斉唱ですが、今回は国旗とミシガン州旗、その両サイドに鉄砲を掲げた軍服姿のミシガン大学生4人が始めに入場行進して、プールデッキ中央に来たところでアカペラの国歌斉唱でした。
大会は50m×25ヤードプールをご覧の様に区切って使います。長手方向の25ヤードを競技に使い、奥の横方向の25ヤードをアッププールとして使用します。
初めの競技は200メドレーリレーです。この種目は11番エントリーでしたが予選で3秒近くタイムを上げて5番まで順位を上げました。しかし決勝では0.03秒ほどタイムを落とし順位も一つ下がって6位となりました。ちなみに1位はHollandで、いきなり差をつけられてしまいました。
続いては勝の出場する200Frです。勝の応援のために「It's SHO TIME」の応援も登場しています。この応援ボードを見て大変感激しました。
競技の方は、Steven Bowling選手との一騎打ちかと思いましたが、前半から勝がリードし、予選のタイムを1.19短縮する1:40.12(23.10-25.01-26.01-26.00)で2位を1.98秒引き離してState Championを獲得できました。観客席からの応援がものすごく、気合が入ったとのことで、応援によって素晴らしいタイムが出たんだと思います。ちなみにDivision1のこれまでのState大会記録は1:41.51でしたので、予選・決勝とも大会記録で泳いだことになります。また、200Frでは勝の一番の友人であるRobert Steel選手も目標の1:44秒台を出し5位に入って喜んでいました。
続いては200IMで、Pioneer HSからはキャプテンCraig Pfister選手とCoキャプテンのWade Engers選手の二人が泳ぎました。二人とも予選よりタイムを上げましたが、順位は同じ6位と8位に終わりました。この種目はHolland HSの選手はA決勝・B決勝とも出場しておらず、Pioneer HSが得点を伸ばしています。
次の50FrはHolland HSの得意な種目で上位16人の4分の一の4人が出場しています。Pioneer HSからは予選で1秒以上タイムを短縮し、エントリー45位から10位までタイムを上げたRyan Gardner選手がB決勝で泳ぎ、予選タイムから更に0.1秒タイムアップしてB決勝の一番となりました。Holland HSは2・7・12・15位でした。ここでチームポイントの発表があり、ここまででPioneer HSは104点。Holland HSは92点で12ポイントリードしています。
続いてはダイビングですが、Pioneer HSからは二人が決勝に残り6位と14位となりました。Holland HSはダイビングの選手が決勝に残らなかったので、ここはポイントの稼ぎどころでした。ダイビング終了後のポイントはPioneer HS：120、Holland HS：92です。
次の種目は100Flyで、Pioneer HSはB決勝に二人とA決勝にRobert選手の計3人が出場しています。3人とも予選よりタイムを落としましたが、決勝の順位は予選と同じ位置を確保できました。ここまで終了しての得点はPioneer HS：141、Holland HS：94です。
ここで勝の2種目目となる100Frです。勝は前半Adam Schmitt選手についていきましたが、最後のターンで引き離され2位で終わりました。Adam Schmitt選手は身長が190cm以上ある大きな選手で、長い手足を有効に使った大きな泳ぎをしており、ボディーポジションも高いのでこれからの活躍が期待できるんじゃないかと思います。
勝のタイムですが、予選の時より0.61秒短縮の46.46(22.40-24.06)でした。ちなみにAdam Schmitt選手も予選より0.16秒タイムを上げる45.97でした。この時点でのチーム得点はPioneer HS：162、Holland HS：120です。
次は500Frです。この種目はB決勝に二人残っていましたが、結果は11位と16位。Holland HSは3位で少しリードを縮めてPioneer HS：169、Holland HS：136です。
ここから大事な勝負になりますが、まずは200Frリレー。予選結果はPioneer HS3位でHolland HSが1位、間にBrother Rice HSが入っています。勝は第4泳者ですが、第3泳者までほぼ横一線の状態。最後のアンカーに勝負がかかりました。最後のアンカーも横一線に並んで泳ぎ、3人同時にタッチしたように見えましたが、Brother Rice HSが1:26.50で1位。0.06秒遅れてHolland HS。その0.01秒後に勝がタッチしPioneer HSは3位となってしまいました。予選より0.52秒タイムを上げましたが、残念な結果となりました。リレーは個人種目の得点の倍で、1位40点、2位34点、3位32点となってますので、ここで勝てなかったのはちょっと響きそうです。得点はPioneer HS：201、Holland HS：170です。
この後の100Ba、100Brと100BaはHollandがどちらも優勝し、Pioneer HSはBaが12位、Brが7位です。これで得点は逆転され、Pioneer HS：218、Holland HS：224と6点差となりました。最後の400Frリレーでは、Pioneer HSが優勝してHolland HSが2位となると同点優勝ということになり、会場内はものすごい応援で熱気ムンムンの状態です。このリレーも勝は第4泳者です。
すごい声援の中リレーが始まりました。第1泳者はPioneer HSが0.1秒ほどリードして引き継ぎましたが、第2泳者で1.2秒以上差をあけられました。第3泳者でも更に0.5秒ほど差を広げられ勝の番です。勝も懸命に泳ぎ、リレーのタイムとしてはベストを出しましたが、Holland HSが1.27秒リードしてゴールし、チーム優勝も持っていってしまいました。ちなみにタイムは予選より更に1.5秒も短縮していました。
ということで、今年のState大会が終了しました。チーム優勝できなかったのは残念ですが、選手全員が一丸となって練習に励みベストを次々に出し、一つの目標に向かって頑張ったことはかけがえの無いものになったんじゃないかと思います。
応援の方も声を張り上げ、腕を振り続けていたので、喉はガラガラで腕は筋肉痛になってしまいました。
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